平井秀昇さん、三津子さんご夫妻は、着物歴はまだ5年ほどとのことですが、お二人とも着慣れた雰囲気でベテランのように見えました。
着物を選ぶときのポイントはお二人とも「インスピレーション」だとおっしゃいます。
そして秀昇さんは、着物の良いところは、個性が出るところ、注目してもらえることだとおっしゃっていました。
造園業を営む平井さんは仕事柄、京都の池泉回遊式庭園や枯山水などの美しい庭園を見に来ることが多く、そのうちに京都に行くなら着物で…という気持ちが芽生えて、着物着用頻度が徐々に増えていきました。
庭を造る芸術的センスや、切る枝、残す枝を瞬時に見抜く直観力が着物選びにも生かされているようです。
造った庭が少しずつ落ちつき、自然と融合しつつ、常に変化をしながら成熟していくかのように、お二人の着物姿も周囲の景色や雰囲気に溶け込んで、美しく見事に円熟していました。